こらん草 (一筆抄)

              ー 過去記事いろいろ ー 
           
  

                                                     
 日夏もえ子




                            お墓の清掃(砂利しき)
         
                                    


     私の亡き母親と兄は、久しく、東京郊外の都営霊園に眠っています。
   敷地は何分4畳ほどの広さがありますので、夏頃からこの時期は雑草が伸びます。
   23日の彼岸の中日に、息子夫婦と清掃に汗を流しました。

 
                                         2015年9月24日


    9月23日の朝7時30分ごろ、自宅マンションに息子夫婦が車で迎えに来てくれました。
   
   途中、砂利を買うため「石屋さん」に立ち寄り、砂利を6袋車の荷台に載せました。
   正確には、石屋の華奢な経営者の女性が、ひょいひょいと重い袋を車に積んでくれました。
   どこに、そんな力があるのだろうと不思議でしたが、プロとしてのこつがあるのかも知れません。

    彼岸の中日には、特に混む道路も、朝早いせいかスイスイと快適で、私たちを乗せた車は8時20分ごろに  
       は、霊園前の老舗のお茶屋さんに到着。


   いつもの様に、お花、線香を2対購入しました(1対は祖母の墓用)。
    
   息子の連れ合いが店頭に並べてある除草剤に目をとめ、お茶屋さんの男衆から「除草剤は撒いた方が無難
  ですよ」と勧められていました。

   「お母さん、ちょっと」と息子の連れ合いから呼ばれ、私も一緒に店の方から、除草剤のまき方や、雑草の抜
  き方などを伝授してもらいました。


   親切にも、小さなカマまで持ってきてくれ、「ホームセンターで同じ物を購入すると、今後は雑草取りが楽に  
      なりますよ」と教えてもいただきました。


   前回母の命日近くの6月下旬に、雑草を根から抜いたので、墓地は綺麗になっているかも?と期待もしたのです
     が、現実は甘くはありませんでした。
  雑草がかなり伸び、荒れていたのです。

  息子は車からこの日のために購入しておいた新しい台車を降し、砂利の袋を積んで、墓地まで何往復かしてく
   れました。

  砂利の袋を墓地前の小道に置き、息子は木の剪定、息子の奥さんと私は雑草取りに勤しみました。

  けれど私は、鋏を土に入れ、土を持ち上げて草の根を出し、手で引っこ抜いては行くのですが、なかなか捗り
    ません。
  息子の連れ合いは、何でもスムースにこなすことが出来る人で、みるみる墓地を綺麗にしてくれました。

  日差しが強く、汗がほとばりましたが、みな首にタオルを巻き、サングラスに帽子(息子の連れ合いはアウトド 
   ア用の帽子、まるでゴルフのキャディーさんの様)の用意周到ないでたちでしたので、そんなにきつい作業という
   認識はありませんでした。

   さあ、雑草がとれた所で、砂利しきです!
     6袋を鋏で開け、まんべんなく墓地にまきました。
  白・茶・青色などの綺麗なやや大粒な石です。
  見違えるほど、立派な墓地になりました。
 
  嬉しくなり、写真を撮ろうとバッグからiPadを取り出そうとするも、バッグにiPadは入っていませんでした。
 「自宅に置いてきてしまったのです」

  
  気を取り直して、水運びやら、墓石の清掃です。

  墓石が綺麗になった所で、お花とお線香を墓前にたむけ、亡き母と兄に合掌しました。
  そして3人で「般若心経」を唱えました。
  
  墓地を清掃するのに約2時間かかりましたが、みな何とも言えない爽やかな気持ちで墓地を後にすることが
    出来ました。
 

                     

      
                                                              

      HOME                           渡邊世紀映画監督